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新・後光がさしたよ

生きる喜び

ワンちゃんニャンちゃん

先日、イメージフォーラムで上映されていたハネケ特集、

「ベニーズビデオ」と「ピアニスト」を観ることができました。

「ピアニスト」を35mmでみれたのは良かったです。

ラストのエリカの表情が夢に出てきました。

年明け、恵比寿の「ウンザ!ウンザ!クストリッツァ!」が楽しみです。

 

学生の頃、派遣のバイトをしていて、

ペット用品売り場で某ペットフードの試食をお客さんに渡すという

バイトをしたことがあります。

注意事項としては、「犬は"ワンちゃん"、猫は"ニャンちゃん"と言ってください」

ということでした。

 

売り場でドッグフードを眺めているお客さんに

「お客様はワンちゃん飼ってらっしゃるんですか?」と声をかけると、

堰を切ったようにどんな犬なのか、どういう癖があるのか、

どんな食べ物が好きなのかを見ず知らずの私に教えてくれました。

そこで

「そうなんですね〜、今このようなものをお配りしていますので〜」

と言って、新味のペットフードを渡すのです。

確か、日給は7800円とかだった気がします。

そんな、アルバイトを、今、思い出しました。

 

あまり直接的な関係はありませんが、

昨日は銀座で山田あかね監督の「犬に名前をつける日」を観てました。

 

www.inu-namae.com

 

保健所で日々殺処分される犬猫の現実、

福島で置いていきぼりにされてしまった動物たち

それを救っている人々、

取材をする小林聡美さん演じる監督自身のお話です。

正直なところ、内容だけ見たら避けていた気がしますが、

(ハンカチなしでは観れません!という動物ものは気後れするのです。)

山田監督が作られたということで観に行きました。

 

頭でわかっていたけれども、殺処分される直前の犬たちの目が忘れられません。

売買のためにヒトの勝手で生まれてきて、売れなくなったから殺される命、

いらなくなったからと放置される命。

家族がいないとは殺されてしまう動物たちがいるわけですね。

 

それでも、「おかしい」と思わず、そんなことをしてしまう人たちが

たくさんいるってことに一番悶々としました。

でも、映画ではそういう誰かを責めることはしません。

ただただ、ボランティアで動物を救っている人たちを映しています。

 

形式はドキュメンタリーとフィクションの融合です。

トークショーで松江さんが、

作り方のジャンルを超えたところの「伝えたい」という熱を感じると

おっしゃっていましたが、まさにその通りだなと思いました。

山田監督の「伝えたい」という気持ちが伝わってきました。

 

直接触れると「観てるだけで悲しい、辛い」という気持ちで一杯になってしまうところ、

フィクションが混ぜ込まれたことによって、少しだけ落ち着いた気持ちになるのかもしれません。

そんな効果があったように思いました。

 

映画で私たちの「何でこんなことするんだ!」という怒りを煽ることは簡単ですが、

この映画が言いたいことはそういうことではなくて、

「救っている人たちの様子によって、誰かの考え方を変えることができる」

というところにあります。

この切り口に、私の悶々とした気持ちにきちんと落とし所を与えてもらえた気がします。

 

と、劇場にいた山田監督に長い感想を伝えることはもちろん出来なかったので、

忘れないうちに書きました。

 

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