新・後光がさしたよ

生きる喜び

中心がわからない

「映像の発見」第四章までの上映が終わりました。

第五章までおよそ700分。

第一章から第四章まででも大分時間がかかるのですが、

全て観て頂いていた方もいらっしゃり、感謝感激です。

上映後の香味庵でも、映画について感想など聞かせて頂いて

嬉しかったです。

 

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今回の山形では、

あまりインターナショナルコンペティションの作品は観れてないのですが、

ゆうべはオサーマ・モハンメド/ウィアーム・シマブ・ベデルカーン監督

「銀の水 シリア・セルフポートレート」を観ました。

シリアの状況をまとめたすごくヘビーな作品です。

 

映画という形にまとめていますが、

今現在進行中の「現実」なので、

とても重たく観た後もずっとひきずるよう映像の連続です。

 

目を背けてはいけないような、そんな気にさせる作品です。

始終胸が痛くなります

断片が脳裏に焼き付いて離れません。

 

 13日の午前中はリ・ニェンシウ監督の「河北台北」も観ました。

これはポスターに惹かれて観に行った、というのが正直なところなのですが、

面白かったです。

 

国共内戦での壮絶な体験を持つ監督のお父さんが被写体です。

壮絶な子供時代から激しい内戦を経たお父さんの体験談を軸に

一兵士として生きた人生の記録でした。

 

このお父さん、ことあるごとに悪態をつきまくるのですが、なんせ憎めない。

お父さんのキャラクターのコミカルさに会場からも笑いが漏れるのですが、

体験談は壮絶なのです。

二作品とも見応えがありました。

 

「河北台北」は会場でポスターを配布していたので、

ついつい頂いてしまいました。

 

そんな山形も明日の「映像の発見」の上映で都内に戻ります。

上映は3ブツが残っていたことと、

英語字幕があまり上手に貼れていなかったという

悔しい気持ちを残しつつではありますが、

止まることなく第四章まで終了です。

 

戻ったら神戸での上映が決まっているので、また準備が始まりますが

山場を超えたような安心感です。

神戸上映用にエンドクレジットの位置を調整したのですが、

どう配置しても右に寄ってるような、上に寄ってるような…。

微調、微調、微調です。

負のスパイラルです。